3月17日(日)に、館内を一部改装したお披露目イベントが「ともに語ろう!新たなコミュニティ」というタイトルのもと、市の主催及び2023年11月に結成された図書コミュニティ施設運営協議会の企画運営で行われました。どのように改装されたのか、どのような協議会メンバーでどのように運営されるのか、どのような計画を持っているのかなどを知りたいと、会のメンバー5名が午前と午後に分かれて参加しました。
改造に関しては、一言でいうと残念な改造でした。交流コーナーをつくるのが今回の改造の目的なので書架を減らすのは仕方ないとしても、今まで子どもの本のコーナーだった左手のスペースにマンガ以外の子どもの本が一冊もなくなり、右手の奥に移動してしまったことは納得がいきません。市立図書館の役目を果たせない状態です。子どもの本を検索すると、鶴川図書館にはほとんど置いていないことが明らかです。2025年度以降図書コミュニティ施設となったらさらに蔵書を減らすとのことですから、利用者は満足できないのではないでしょうか。
11月に成立した図書コミュニティ施設の理事会がどのように考え、運営していこうとしているのかを知りたいと思いましたが、その辺りは今回のイベントではわかりませんでした。これからという事のようですので、私たちの会としてより良い図書コミュニティにするために協力できることはしていきたいと考えています。
恒例の古本市、鶴川図書館クイズなどで12時から17時まで出店し、大人の方から子供さんまで多くの方に喜ばれました。会の便りNo.5を配布しながら、鶴川図書館が来年度末に閉館し、市民団体運営の図書コミュニティ施設になることを伝えると、鶴川図書館がなくなると困るという声がたくさん上がりました。鶴川図書館についてのアンケートにも答えていただいたところ、図書館としての機能を残してほしいという回答が多数を占めました。
鶴川図書館の前には、図書コミュニティ化の準備会がブースを出しており、来年2~3月に図書館の書棚を減らしてコミュニティスペースをつくるための改造プランの模型を展示していました。(下図)
入って左手の児童書の書棚を取り払い、テーブルと椅子などを置くスペースを作っています。また、右手奥の壁に沿った書棚も撤去されています。蔵書は現在の約49000冊から約2万冊になるようです。
現在の市の計画では、「図書コミュニティ」化すると、町田市立図書館の蔵書は1冊もなくなりますし、市民が管理する本も現在の半分以下の冊数になります。図書館には欠かせない司書の存在も検索機もなくなります。
9月議会で、市は、計画を1年早めて、2025年度から民営化する計画に変更することを報告しました。あと1年半で鶴川図書館閉館、民営の「図書コミュニティ」になってしまいます!
(画像の下に図書館報告の該当部分を載せてあります。)
市民のための施設となるように、準備会に参加している市民の方と図書館とでこれらの変更について少しでも見直し、図書館機能を充実させることを求めて、意見を出していきます。
民設民営化の時期について(9月議会での図書館報告より)
運営団体準備会から、スムーズな施設運営を実現するため民設民営化をできるだけ早く実施してほしいという声があり、民設民営化の時期を検討しました。
2026年度から民設民営化を実施する予定としていましたが、図書コミュニティ施設としてのパフォーマンスを最大限に発揮できるようにすることや認知度向上、担い手の確保の観点から、民設民営化の時期を2025年度からとしました。
10月1日の鶴川団地秋祭りに合わせて、便りNo.5を発行しました。
便りの最後にも書きましたように、鶴川図書館の今後について知りたい方、私たちの活動にできる範囲で参加、或いはできることで協力してくださる方、どうぞ会員になってください。
会費は無料です。
会の活動に関心を持ってくださった方、以下の便りに書いてある連絡先にご連絡を下さい!
図書コミュニティ設立の準備が進んでいる中で、鶴川図書館大好き!の会として、図書館利用者として、鶴川地域住民として、どのように考え、対処していくかを皆で相談します。どなたでもご参加ください。問合せ先:鈴木
町田市の図書館ホームページには
図書コミュニティ施設運営団体設立準備会のページが出来ていて、以下の文章と共に3回の準備会の議事要旨が載っていました。
「図書コミュニティ施設運営団体設立に向けて、鶴川地区で読書普及や子どもの学習支援などに取り組んでいる方が発起人となり、準備会が立ち上がりました。
定期的に会議を開催しており、運営団体のビジョンやコンセプト、事業計画などの検討を行っています。
ここでは、定期的な会議の議事要旨等、準備会の活動内容を掲載しています。」
このような動きに対して、会としてはどのように対処していくか難しいところです。
5月6日(土)に和光大学ポプリホール鶴川のホールで法政大学元学長の田中優子さんが「平和のための学問と大学のあり方」と題した講演をなさり、軍拡路線をまい進するこの国の現実を厳しく指弾、日本学術会議と憲法とのつながりを重視して自由な学問の存在価値を強調されました。また、主催者側のお一人の小寺隆幸氏による玉川大の軍事研究問題への批判報告も衝撃的なものでした。
質問タイムでは、前もって提出した質問用紙で町田では図書館が潰されようとしているが、これは市民に考えることをさせないようにする反憲法政策と思うがいかがか?」と問いかけたところ、司会者も、大好きの会が当日配布した鶴川図書館のコミュニティ施設化の問題を取り上げた便りNO.4と資料費増額請願の署名用紙について言及してくださり、田中さんは、図書館こそが大切、本を買わない人が増え、書店も減っている中で公共図書館の役割は大きい、ちょっとお金を出せばできること、町田だけの問題ではない」と発言されました。300名近い参加者からは拍手が起こりました。
町田の図書館を愛し、題字にしたいと願う私たちの思いが少しでも広がったのではないかと思います。当日配布した資料を以下に載せます。
町田の図書館活動をすすめる会 since 1984
例会::不定期、事務局会議:毎月第4金曜日 19時~原則ZOOMで開催。
email: susumerukai2024@gmail.com
代表:守谷信二