町田の図書館活動をすすめる会2017年度の活動

2017年度の活動計画

●会報を定期的に発行

●指定管理者制度導入に反対する活動

・直営図書館の魅力を伝え、またなぜ直営でなければならないかを理解していただけるよう、

継続的に活動を検討・実行していく。

・会報への寄稿などによって図書館業務を広くPRしていく。

・講演会の継続的な実施をめざす。

今年度の活動内容については、ニュースのページにお知らせと報告を載せています。


活動報告

まちだ図書館まつり 開催しました。

☆2018年3月開催で第7回を迎える『まちだ図書館まつり』

乳幼児から小学生の子ども達はもちろん、中高生や大人も楽しめるおまつりです。

おはなし会、ワークショップ、講演会など楽しい催しがいっぱいです!!

 

(なお、堺図書館は工事中のため、今年度は開催しません。)

プログラムの詳細は、チラシ又は各館でのご案内をご覧ください。

・開催日時:3月22日(木曜日)~25日(日曜日)の4日間

・開催時間:午前10時30分~午後5時00まで 

各館のイベントスケジュールは欄外のPDFをご覧ください。

 

☆当会主催の講演会

また、当会では、最終日の25日10時30分から中央図書館6Fホールで、

恒例の 広瀬恒子さんによる「どの本読もうかな」と題した講演会を開催いたしました。

詳細は、欄外のチラシPDFをご覧ください。

 

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町田の図書館全館のイベントスケジュール
●2017としょかんまつりチラシ.pdf
PDFファイル 465.4 KB
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どの本読もうかな?
2017年度児童書新刊本から
2017年度 広瀬さん講演会チラシ.pdf
PDFファイル 409.7 KB

町田市で公共施設再編計画の策定が進んでいます。その計画の中に図書館も入っているのです。

今、町田市では、財源不足などを理由に身近な公共施設を統廃合しようとする計画がすすめられています。市の計画に対して意見を言うには市民も市の行財政について学ぶ必要であるとして、当会では、まちだ自治研究センターと共催で「市民が考える町田の行財政」と銘打った学習会を3回シリーズで開催しました。(学習会の報告は以下に掲載しています。)

 

同時に、当会の会員の有志が中心となって多くの市民と手をつないでこの問題に対処しようと「まちだ未来の会」を立ち上げました。当会としては、この「まちだ未来の会」の活動をサポートすべく、このホームページ上に「まちだ未来の会」のページを作りました。

今までの活動を紹介、公共施設再編計画についての請願署名簿もダウンロードできます。

 

さらに、当会と三多摩図書館研究所の共催で公共施設再編計画を考える学習会を以下のように行います。

 

町田の行財政について学ぶ学習会を3回シリーズで行いました。

学習会「市民が考える町田の行財政」3回シリーズについて 

2月15日に、町田市では「まちだ未来づくりプラン」に基づく「町田市5ヶ年計画(17-21)」が、市のHPに公表されました。また、「町田市公共施設等総合管理計画(実行計画)」の策定が進められています。そこでは、図書館や博物館、自由民権資料館、市民文学館など多くの生涯学習関連施設について、再編・統合、存廃の可否、民間活力の導入などが明記されようとしています。

人口減少や高齢化の進展による税収の落ち込みに加えて、これから増大が見込まれる社会保障費や公共施設の維持管理経費などにより、市の財政が危機的な状況になるというのが理由のようです。この間、図書館資料費が大幅に削減されているのも背景は同様と考えられます。

市民生活に不可欠な図書館、また町田らしい文化発信拠点としてユニークな活動を展開してきた文学館などの施設について、これからも拡充させていかなければなりません。

そこで、これからシリーズで、町田の行財政について市民の視点から考えてみたいと思います。当面は図書館を中心にした文化施設にスポットを当てて、掘り下げてみたいと思います。

 

市民が考える町田の行財政その1(終了)

第1回は、財政状況の全体をつかむため、講師の解説のもと『町田市の財政』を読みます。奮ってご参加ください。(参加は申込制です。)

日時:3月10日(金)18:00~20:00

会場:町田市立中央図書館6階ホール
主催:まちだ自治研究センター/町田の図書館活動をすすめる会

詳細は下記のチラシPDFをご覧ください。

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市民が考える町田の行財政その1チラシ.pdf
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市民が考える町田の行財政 その2 (終了)

「公共施設総合管理計画」ー市民生活にもたらす影響は?-

日時:2017年5月23日(火) 18:00~20:00 

会場:町田市立中央図書館6階ホール

内容:「公共施設総合管理計画」から見えてくる課題・他市の状況など

講師:(東京自治研究センター理事、NPO法人「まちぽっと」理事

参加費:無料

主催:町田自治権研究センター/町田の図書館活動をすすめる会

問い合わせ:自治労町田職員組合内 まちだ自治研究センター ☎042-724-2194

または町田市役所内線5739  FAX042-724-5903 

 

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市民が考える町田の行財政その2 チラシ.pdf
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市民が考える町田の行財政 その3 (終了)

町田市の財政と指定管理制度ー図書館問題を中心に-

日時:2017年7月21日(金) 18:00~20:00 

会場:町田市立中央図書館6階ホール

内容:①町田の図書館はいま―現場からの声ー

    高松昌司さん(町田市職労図書館六分会協議会)

   ②町田の財政と指定管理者制度

    伊藤久雄さん(東京自治研究センター理事)

参加:当日、直接会場にお越しください。 参加費:無料 

主催:町田自治権研究センター/町田の図書館活動をすすめる会

問い合わせ:自治労町田職員組合内 まちだ自治研究センター ☎042-724-2194

 または町田市役所内線5739  FAX 042-724-5903 

 

◎学習会シリーズその3の報告は知恵の樹No.216 をご覧ください  

 

2017年7月21日に行われた「市民が考える町田の行財政その3

町田市の財政と指定管理者制度 -図書館の問題を中心にー」の参加速報(とりあえずの報告です)

参加者は一般の方とか図書館の嘱託労の方(私たちが受付をした方たち)が33名、市職労の方(別の受付)が11名、計44名で、他市の方の参加もあり、なかなか盛況でした。図書館の職員、嘱託職員の方もたくさん参加していました。

1番目の高松さんの「町田市の図書館はいまー現場からの声ー」では、

・図書館の資料費の削減状況とそれに伴う影響:副本を入れない→リクエストをしてもなかなか順番が回ってこない。蔵書の多様性が狭まる→情報の多様性が下がる、サービスの多様性が減る、借用でしのいでいる。書架の内容が古いまま、あと2,3年もすると町田の図書館の書架が魅力的でなくなることを危惧。

・再編計画の中の図書館の部分について説明後、図書館内でも計画に対する検討が始まっている、といってもまだ情報収集の段階で、同規模の図書館の調査を始めているということでした。

・指定管理のことにも触れ、運輸省の地方交付税のトップランナー方式の対象から図書館などがはずれたこと、指定管理者制度が最初は賑わいを呼ぶなどのポジティブな注目のされ方をしたが、選書のずさんさなどネガティブな注目のされ方をしていることなどを説明されました。

・(5ヵ年計画17-21の行政経営改革プランに謳っている)「図書館のあり方の見直し」として、「図書館の効率的、効果的な運営」とあるが、効率的、効果的なサービスを求めすぎるとサービスの低下を生むのではないかとの危惧を表明されました。市の課題解決の対象になっているわけなので、市民がどう考えるかが市の意思決定に大きく反映する力となる。職員も頑張るが市民の方たちも頑張ってほしいと結ばれました。

 

  図書館問題についての職員の方の話を初めて伺い、職員の方が公共施設再編計画職員の方々がどう受け止め、どのように対処しようとしているかが少しわかりました。

 

伊藤さんの話は、1時間の内容で、資料もあっての話でしたので、詳細は知恵の樹に報告が乗りますので、印象に残ったことだけをお伝えします。

・東久留米市が図書館協議会も反対意見を出し、パブコメで95%が反対しているにもかかわらず、指定管理者制度を導入した事例。昭島市では、市民図書館の基本方針・基本計画(案)について意見募集をしたが指定管理者制度に関する反対が一つもなかったということ、市民活動をしてもダメだった事例と、市民が関心を持たなければ、指定管理者制度もすんなり通ってしまう事例で、2つの事例がショックでした。

・町田市の図書館の話では、評価指標がどれだけの資料やサービスなどを提供したか(アウトプット)に偏っているが、サービスなどを提供した結果として地域や住民に対して実際どのような成果がもたらされたか(アウトカム)を表す指標が必要であるということで、アウトカムという言葉を始めて知りました。

・指定管理者制度は、本来施設の管理とそこで行われる業務を一体として行われるべき。従来は管理委託とされていた業務だが、公的団体以外に民間企業もできることにした時に、指定管理者制度となった。複合館では、館全体の管理を指定管理者に任せ、さらに色々な業務が入っていると業務(フロア)によって別の指定管理者も入ったりすることがある。これは問題。本来は、館全体は市が管理し、(業務委託で業者に出すことはあっても)個々の業務ごとに委託に出すのがよい、そのほうが市民の意見も反映されやすいとの話も貴重な情報でした。(ポプリホールが館全体を指定管理にしているので、市民の意見を反映してもらいにくいという経験から納得しました。館全体を指定管理にすると、そこが撤退した時に機能しなくなるという問題もあるのでしょう。)

・最後に公共施設再編計画に関連しては、再編や集約といっておきながら、具体的な図書館名を公開していない。すべての資料を公開して市民に提供すべき。また、説明会も10カ所で1か所10人程度だったというのは、市民からの意見を聞き、説明も行ったといえるだろうか?と疑問を呈され、情報公開や説明責任のあり方も、市民再度から声和げて行くことが必要であると結ばれました。

そして、どんどん情報公開を請求して、公開された資料を使って市民同士や議会、行政と議論を戦わせるべきと檄を飛ばされました。

とても勉強になった学習会でした。(鈴木真佐世)

 

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市民が考える町田の行財政その3チラシ.pdf
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