町田の図書館活動をすすめる会の歩み

1984年 会の前身である「町田市立図書館をよりよくする会」発足

小さな市民運動の灯を一つにまとめ、働く者と手を携えて 

 図書館をめぐる市民運動は、1960年代より、地域文庫や親子読書会などで、 子どもと本を結ぶ

活動をしていた人たちを中心にあちらこちらで始まり、それ らの灯を、浪江虔という一人の思想家・社会運動家が中心となってひとつにま とまり、1984年4月24日「町田市立図書館をよりよくする会」

が発足しました。 

 準備段階から町田市職員組合も参加し、市民(利用する者)と町田市で働く者(主に図書館職員)が一緒に図書館を育てる組織となった。そこにこの会の 存在意義とユニークさがあります。

 

町田の図書館活動には浪江虔という素晴らしい師がいました

浪江 度と町田市立図書館 - 浪江が示した公共図書館のあり方  

 「われわれ主権者は、幼児から老人まで、男も女も、職業が何であろうと、万象について知る権 利を持ち、また読書そのものを楽しむ権利も持っている。この知る権利・読む権利を主権者が経済 的負担なしに行使できるようにすることは、産業の発達した社会において、住民から税金を出してもらっ ている自治体の当然の責務である。

 具体的には、図書館の網の目(中央館・地区館・分館・ 配本所・自動車図書館の多数の駐車場などによる)を張りめぐらし、どこに住む人に対しても、往 復に大きな労をかけさせず図書館資料の利用ができるようにすることである。 

 しかもこの利用は、原則として家庭への貸し出しを中心とするものでなければならない。人々はわが家へ借りて帰ってはじめて、自分の日常生活のなかへ読書をうまくとけこますことができるからである。」

(講座現代ジャーナリズム第 4 巻より。改行は引用者による。)  

 

コラム 浪江文庫

   浪江虔は、戦前の 1939  年、

 鶴川に農民のための農村図書  

 館を開きました。 

  実証を重ねることで思想を 

 高めるその手法は、革新的で

 あり図書館活動においては、

 町田の図書館のあるべき道を

 市民や働く者と模索し続けま

 した。

  その功績、著書、蔵書は現 

 在鶴川駅前図 書館の「浪江文

 庫」で見ることができます。 


図書館協議会の誕生

図書館に、市民が意見を言う場をつくる 

1985年 私たちの請願が実り、町田市立図書館協議会が誕生 !

「協議会」は、公共図書館にとって住民の意思を確認する重要な公式の場で、 その在りかたは、

図書館が住民にどれくらい開かれているかという物差しにな ります。協議会が活発であることは、

住民意思を反映した図書館運営が期待で き、図書館が市民の手で育てられていくものだというこ

との証です。協議会設 置は私たちの活動の、最初の大きな一歩でした。 

 

市民(利用者)としての要望を市へ提出

1986年 「町田市中央図書館」についての要望書

1993年 地域図書館の建設等について市長と面談、要望を伝える

1994年 有資格者の館長を置くことを市長に要望 

   図書館法で館長の司書資格を問わなくなった法改正に伴い要望

1995年 「図書購入費の大幅減額の是正を求める請願」を教育委員会に提出 

   この請願により、96年以降も1億円を維持することに

1997年 病院図書館、学校図書館、専門職制度などについて市長と面談 

   図書購入予算の現状確保、移動図書館の必要性、新金森図書館について 

   要望を市長と教育長に提出 2001年 「都立図書館再編計画の見直しを要請する意見書を、

   東京都に対して提出 することを求める請願」を町田市議会議長に提出 

 

図書館の歴史と重なる数々の講演会を開催

1985年 菅原峻氏「町田にはこんな図書館がほしい」 

1987年 関千枝子氏「市民にとっての図書館とは」

1993年 山口源治郎氏「地方自治と公共図書館の役割」 

1996年 菊池佑氏「病院に図書館と文化を」 

 

「町田の図書館活動をすすめる会」に改名

1996年  図書館をめぐる状況の変化に合わせ、会の名称を「町田の図書館活動を すすめる会」に

    改名。同時に月刊会報「知恵の樹」の発行を開始。図書 館活動にかかわる多くの方たち

    からの意見や報告を掲載。 

1997年  「町田の学校図書館を考える会」を生み出す 

1996年~  毎年3月 広瀬 恒子氏による児童新刊本紹介講演会実施 

2006年  緊急集会「病院患者図書館が欲しい!」 

2008・09年 田井 郁久雄氏講演会「市民のための図書館を求めて」 

2010年からの主な活動(講演会その他)

 2010年 亀山郁夫氏講演会「文学の力  ~ドストエフスキーと現代日本~」  

    (於: 中央図書館開館20周年「フェスタ ぶらりライブラリー inまちだ」)

 2011年 第 97 回全国図書館大会2011/多摩大会 〔主催:日本図書館協会〕
     ~広 げよう、 図書館 のある 暮 らし  ―つなげよう知の拠点~

      第 18 分科会「住民自治と図書館」 実行委員会参画 

 2012年 辻由美氏(フランス文学翻訳家で作家)講演会

      「フランスの公共図書館の試み〜その活気ある現場から」

     国松俊英氏講演会 「トキを見守って30年」

    (町田市夏休み子どもフェアーの一環として野津田雑木林の会と共催)

     桃澤洋子さんを囲んで公開学習会「町田市民と図書館」 

     ~「市民の図書館」の原点を探り、未来につなげていくために~ 

 2013年 上林陽治氏講演会「市民にとって本当に望ましい図書館の姿

      ~図書館嘱託員は生き残れるか~」

 2014年 『浪江虔 八重子 往復書簡』刊行     

     竹信美恵子氏講演会「しあわせに働ける社会をめざして!」    

 2015年 佐々木央氏講演会「 記者の眼から見た 民主主義の いま

      ~マスメディアと図書館~」

 2016年 松 岡要 氏(日本図書館協会元事務局長)講演会 「図書館における

  指定管理者制度導入について 考える ~制度の概要と政府の動向~ 

戸室幸治氏(三多摩図書館研究所所長)講演会

     「地域資料・情報サービスの積極的な展開を考える」

 

   (2017年以降の活動については、「活動内容」の各年度のページをご覧ください。)