2019 年末に始まった新型コロナウイルスの世界的な流行に際して、町田市立図書館は 2020 年 3 月 2 日から約 3 カ月間、全館を臨時休館し、その間 4 月 8 日から 20 日まで図書館のホームページも閉鎖しました。このような休館は全国で行われましたが、ホームページまで閉鎖して蔵書検索さえできなくした図書館はきわめて稀でした。これらの措置により、市民生活には大きな影響がありました。
そこで、こうした決定の経緯を検証するために、町田の図書館活動をすすめる会は公文書の公開請求を行ったところ、2021年3 月 10 日付で「公文書不存在」という決定がなされました。そこで、この決定に対して更に行政不服審査請求を行った結果、2023年11月29日付の審査会答申は、「公文書不存在」の決定を妥当としつつも、コロナ禍に対する町田市の対応には重大な不備(瑕疵)があったと認定し、市として公文書の作成を徹底するとともに、公文書管理の適正を図るため、早期に公文書管理条例を定めることを求める、異例の「付言」が付けられていました。
行政が自ら設置し諮問した審査会の答申である以上、その意見は最大限尊重されるべきものでしょう。私たちは、この「付言」をひとつの足掛かりとして、市に対して公文書作成の徹底を含む公文書管理条例の制定を、これから関係各方面に働きかけていく必要があると考えます。詳しくは、以下の報告PDFをご覧ください。
2023年11月19日に町田市立図書館ホールで行いました草谷桂子さんの講演会の記録が出来上がりました。
また、当日配布しました講演のレジュメも合わせて、
以下のpdfファイルでご覧ください。
草谷さんは本を通じた多岐にわたる活動をなさっていますが、その活動の根源にも触れることができるような内容ですので、当日ご参加くださった方もおいでいただけなかった方もぜひお読みになってみてください。
2023 年 12 月 18 日
当会が 3500 筆余りの署名を添えて、2023 年度第 3 回(9 月)定例市議会に提出した請願第 14
号は、主として公明党、自由民主党、選ばれる町田をつくる会 3 会派の反対により不採択となり
ました。他市に比べて極端に低い市民 1 人当たりの資料購入費、とりわけ図書費の増額を求める
という、市民にとってはごく当然の請願がなぜ不採択となるのか、その理由が私たちには理解で
きませんでした。
そこで、反対された 3 会派の代表者宛てに、その理由を質す公開質問状を 10 月31 日付け(回答期限 11 月 20 日)でお送りしました。これに対して、公明党と自由民主党からは、ほぼ期限までにご回答をいただきました。自由民主党については、その後一部不明な個所について再度確認のメールをお送りし、これに対してもご回答をいただきました。両会派には公務ご多忙の中、ご対応いただいきましたことに改めてお礼を申し上げます。(なお、選ばれる町田をつくる会につきましては、請願提出に先立って面談の機会を持ってくださるよう何度かお願いを致しましたが一切応答はなく、今回の質問状に対しても現在に至るまでご回答をいただいておりません。)
ここに、①資料費増額請願書、②請願第14号の不採択に関する公開質問状
③公明党のご回答、④自由民主党のご回答、⑤ご回答に対する当会のコメントを
以下に公表し、請願に際してご協力くださった皆さまにご報告させていただきます。
保護者の方、図書館関係の方、学校や幼稚園・保育園関係の方、本や図書館に関心のある一般の方など、合わせて43名の方がご参加くださいました。講師の草谷さん、ご参加くださった方、皆様ありがとうございました。
参加いただいた方々のアンケートでは、草谷さんの講演もその後のグループディスカッションも楽しく充実した内容でよかったとの感想をいただいております。
草刈さんの講演の中で多くの方の心に残った言葉は、「大人は文字を読むけれど、子どもは絵を読む」という言葉で、「自分の子どもだけでなくすべての子どもが幸せにという思い」に感動した人も多かったと思います。
講演と交流会(グループディスカッション)についてのご報告は近日中に掲載いたしますのでお待ちください。
テーマ:「子どもはどうやって大好きな本と出会うのか? 」
日時:11月19日午後2時~4時半(開場:1時30分)
場所:町田市立中央図書館6階ホール
参加費無料
定員:100名。子育て中の方、子どもの本に携わる方など、どなたでも。
基調講演:「子どもの読書を支える」(講師:草谷桂子さん)
交流会:グループに分かれてのディスカッション&講師への質問など
詳細は欄外のチラシをご覧いただき、ご参加ください。
お申し込みは、https://forms.gle/j9oSCGFeae6V29bT8から、或いは右のQRコードからお願いします。
資料費増額を求める私たちの請願第14号は9月14日の文教社会常任委員会に付託され、 委員長を除く8名の委員のうち、反対が4名(公明党の議員、自民党の議員、選ばれる町田をつくる会の議員、諸派の議員)の賛否同数で、最終的に委員長裁定となり、委員長(まちだ市民クラブ)が賛成票を投じて、辛うじて「採択すべきもの」と決しました。
しかしながら、9月29日の町田市議会本会議で全議員による表決に付され、表決の結果は賛成15(まちだ市民クラブ7、共産党4、無所属3,諸派1)、反対20(公明党6、自由民主党5、選ばれる町田をつくる会5、諸派4)の賛成少数で不採択となりました。
市議会は、東京都の区市49自治体の中で最低の、1人当たりたった80円という図書費を改善する必要はないと判断したのです。図書館の充実を図ることを求めた3500筆を超える願いは拒否されました。常軌を逸した結論と言わざるを得ません。
私たちはこの事態を黙って受け入れるのではなく、反対された議員に、その理由をただすための意見交換の場を求めるなど、問題点を深く掘り下げ、図書館の存在意義を明らかにしつつ、資料費の増額を求め続けます。ご関心のある方はぜひご意見、ご提案をお寄せください。
市内各図書館前で署名活動を行いました。
7月2日午前と午後に鶴川駅前図書館前、7月8日に中央図書館前、8月22日に中央図書館とさるびあ図書館前、8月5日に金森図書館前、8月20日に鶴川図書館前で、署名活動をし、多くの方の署名をいただくことができました。また、鶴川地域の町内会への回覧や配布でもご協力をいただくことができ、色々な団体・個人の皆様のおかげで8月22日現在で2,567筆の署名が集まりました。8月29日の請願提出までにはさらに積み重なることを期待しています。
7月23日10時から中央図書館前で署名活動を行います。どうぞご協力をお願いします。
詳しくはこのページの下に掲載している記事をお読みください。署名簿も載っています。
まず、7月2日(日)に鶴川駅前図書館前で署名活動を行い、図書館に来館された方そのほか市民の皆様に署名に協力していただきました。
第2弾として、7月8日(土)に、中央図書館前で署名活動を行い、立ち止まって話を聞いてくださり、資料費の少なさを知って即座に署名に応じてくださる市民もたくさんいました。
9月議会までできるだけ署名活動を続けて行う予定です。引き続きみなさまのご協力をお願いいたします。
ここ数年、町田市の図書館政策は大きな曲がり角に差し掛かっています。鶴川駅前図書館の指定管理者制度化や鶴川図書館・さるびあ図書館の「集約」という名の廃止提案、移動図書館車の見直しなど、これまでの図書館サービスを大幅に後退させかねない計画が着々と進められています。
特に、図書館にとって生命線である資料購入費の削減には目に余るものがあります。別紙の請願要旨にあるとおり、今年度の町田市の市民 1 人当たり資料購入費は、東京 23 区と多摩 26 市を合わせた全 49 自治体の中で最下位となっています。
そこで、皆様のご賛同を得て本年 9 月定例市議会に「町田市立図書館の資料購入費の増
額を求める請願」を提出したいと思います。
つきましては、お一人でも多くの方に賛同いただきたく、署名簿と賛同のお願い文PDFを以下に載せます。
なお、よびかけ団体としてもご協力いただける場合は、ご了解をいただい た上で署名簿裏面に逐次追加させていただきます。ご検討の上、お願い文の宛先(薗田碩哉)にご連絡ください。
2023年6月19日 町田の図書館活動をすすめる会 代表 手嶋孝典
7月3日(月)14時からオンラインで追う会を開きました。出席6名、欠席で議事に賛成を表明3名。
以下の各議案について説明、承認を求めたところ、出席者と欠席で意思表明している方から賛成を
得られましたので、報告は承認され、活動計画と予算が確定しました。
第1号議案:2022年度活動報告
第2号議案:2022年度収支報告
第3号議案:2023年度活動計画案
第4号議案:2023年度収支予算案
第5号議案:役員及び担当者候補案
なお会の方針及び2023年度の活動計画の内容については「活動内容」の2023年度の活動のページに
2022年度の活動報告は「活動報告」の2022年度の活動のページに掲載しておりますので、
ご覧ください。
以下の会の活動方針と2023年度の活動計画は、7月3日のオンライン総会で承認されました。今年度はこの活動計画を実現できるように活動可能な者たちで活動します。
会の活動方針
1)図書館と市民をつなぐ
2)図書館のあるべき姿に対しても図書館政策に対しても提言する
具体的な活動内容
1)新しい方針に沿った「知恵の樹」を季刊で発行
2)市民と図書館に対する研究活動、 ワークショップ、 講演会
3)図書館と市民をつなぐイベント、応援まつりなど
4)市内外の図書館を利用する人たちの交流
5)啓発事業
6)活動資金の獲得
7)これらのことをするために協力者を集める。
以上のうち、2023 年度はできることから実施するということで、以下を計画する。
2023 年度の活動計画
1)定例会の開催の日時と形態を臨機応変に出席者が可能なものにして行う
1)新しい『知恵の樹』を季刊で発行
2)資料費増額の請願を 9 月議会に提出。そのために署名活動をする
3)ゆめ基金を申請し、その助成を受けて草谷さんのフォーラムを実施(10 月以降)
4)新しくできる多摩市立中央図書館の見学
5)2024 年度以降の新しい会の形の検討
6)その他
町田の図書館活動をすすめる会 since 1984
例会::不定期、事務局会議:毎月第4金曜日 19時~原則ZOOMで開催。
email: susumerukai2024@gmail.com
代表:守谷信二